【5月13日 AFP】インドネシアの首都ジャカルタで今週、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の規則の違反者にトイレ掃除をさせて罪を償わせる新規定が導入された。

 ジャカルタが新型コロナウイルス対策として導入した新規定には、トイレ掃除以外にもさまざまな罰が記されている。マスクを着けずに外出した者には、罰金25万ルピア(約1800円)が、密集した者には、違反者であることを示すベストを着てトイレなどの公共施設の掃除を科される可能性がある。

 閉鎖命令に従わなかった、または公衆衛生規則に違反した企業には、5000万ルピア(約36万円)以下の罰金が科される可能性がある。

 人口およそ3000万人のジャカルタは先月、新型ウイルス感染者が急増し、専門家らが公衆衛生の大惨事が迫っていると警鐘を鳴らしたことを受けて、外出制限を課した。

 ジャカルタ以外でも複数の都市で同様の措置が取られているが、違反が横行している。

 ジャカルタの繁華街では先週末、ファストフード店の閉店に合わせて数百人が集まり、多方面から批判の声が上がった。(c)AFP