【5月12日 AFP】韓国の元人気歌手2人が、集団性的暴行や性行為の隠し撮りに及んだ事件をめぐって行われていた裁判で、ソウル高裁は12日、2人に対する一審の量刑を軽減した。

 シンガー・ソングライターのチョン・ジュニョン(Jung Joon-young)被告(31)と、ボーイズバンド「FTISLAND(エフティーアイランド)」の元メンバー、チェ・ジョンフン(Choi Jong-hoon)被告(30)は昨年11月、2016年に女性2人に対し、それぞれ別に集団で性的暴行を加えた罪で有罪判決を受けていた。

 さらにチョン被告は、異なる女性らとの性行為を隠し撮りし、女性らの同意を得ずにその動画を流布した行為でも有罪とされた。

 ソウル高裁は、チョン被告の量刑を一審の懲役6年から5年とし、チェ被告に対しては懲役5年から2年6月へと刑期を半減させた。

 聯合(Yonhap)ニュースが判決内容に関連して伝えたところによると、チョン被告は真摯(しんし)な反省文を提出したという。

 聯合は、チェ被告については被害者の一人と示談が成立しており、これが同被告の量刑に「部分的に反映された」と報じているが、詳細には触れていない。

 この事件は同国にまん延するスパイカメラ(隠し撮り用小型カメラ)関連の犯罪で最も有名な事件で、広く怒りを呼んだ。

 スパイカメラによる盗撮動画は韓国では「モルカ」と呼ばれ、学校やトイレ、その他の場所で、男性が女性を隠し撮りするケースが多い。また、同意に基づいた性行為を隠し撮りした動画を指すこともある。

 保守的な韓国では、こうした隠し撮りの被害に遭った女性は自らの大きな汚点と捉える傾向があり、また社会的排斥や孤立の可能性にも直面する。

 警察の統計によると、モルカ関連犯罪による昨年の逮捕者は約5500人に上り、うち97%が男だったという。(c)AFP