【5月11日 AFP】ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は10日、7週間前から課されている新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)措置の解除に向けた慎重な計画を発表し、封鎖を少なくとも6月1日まで継続する方針を示した。

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 ジョンソン氏はテレビ演説で「単に今週、封鎖を終わらせる時ではない」と言明。一部の小学校と店舗について、6月1日からの再開を認める可能性があるとも述べた。英政府に対し、ロックダウン解除戦略の概要を示すよう圧力が強まる中、同氏は一部の公共の場所を7月1日から再開する可能性があるとしたが、英国に空路で入国する人は検疫措置を受けるとも警告した。

 同ウイルスによる英国の死者数は3万2000人に近づき、世界では米国に次ぎ2番目、欧州では最多となっている。

 ジョンソン氏は英国が流行のピークを越えたものの、国民がロックダウン開始以降払った犠牲を無駄にするのは「狂気の沙汰」だと明言。封鎖解除に関する「暫定的な計画」の概要を11日に議会で説明すると強調した。(c)AFP