【5月6日 AFP】イタリアで新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)措置が段階的に解除される中、サッカーセリエAのユベントス(Juventus)も5日、クラブ施設を使った個人練習を再開し、まずはジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)らが汗を流した。一方、母国ポルトガルで過ごしていたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は2週間の隔離期間を過ごしている。

 ユベントスではまずアーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)が現れ、ややあって主将のキエッリーニと黒いマスクを着けたレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)が到着した。午後にはミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)とフアン・クアドラド(Juan Cuadrado)、マッティア・デ・シーリオ(Mattia De Sciglio)、フェデリコ・ベルナルデスキ(Federico Bernardeschi)、ダニエレ・ルガーニ(Daniele Rugani)が姿を見せた。

 ユベントスは練習について「個人ベースで行い、施行中の規則にしっかり従うため、選手は時間をずらして到着する」「きのうクラブの医療センターで検査を行い、本日から一部の選手がコンティナッサ(Continassa)の施設で練習を始めた。ここから正式に、試合ができる状態に戻す取り組みが始まる」と発表した。

 一方、ロナウドが練習を再開する時期は不透明となっている。無観客で行った3月8日のインテル(Inter Milan)戦の後、故郷のマデイラ(Madeira)島で2か月を過ごしていたロナウドは、4日に自家用機で家族とともにトリノ(Turin)入りした後、検査結果を待つ隔離期間に入っている。

 イタリアでは3日、内務省がクラブ施設を使った練習を許可する通達を出し、シーズン再開にわずかな光が差した。4日にはサッスオーロ(US Sassuolo)とレッチェ(US Lecce)が他クラブに先駆けて練習を再開し、5日にユベントスの他、アタランタ(Atalanta)、ボローニャ(Bologna FC)、ウディネーゼ(Udinese)が続いた。

 しかし、ビンチェンツォ・スパダフォーラ(Vincenzo Spadafora)スポーツ相はチーム練習の再開は5月18日以降と話しており、国内で2万9000人以上の死者を出している新型ウイルスとの闘いが続く中、公式戦再開に向けた見通しは依然立っていない。(c)AFP