■被収容者釈放で感染の危険性軽減も、権利擁護団体

 大学の刑事裁判とデータ解析の専門家らで構成する研究グループ「コビッド・プリズン・データ(Covid Prison Data)」によれば、公的な報告書に基づくと、全米で被収容者1万3436人と看守5312人が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示しているという。

 だが、多くの州と連邦刑務所当局は、これまでに少数の検査しか実施していない。

 米連邦刑務所局(BOP)のマイケル・カルバハル(Michael Carvajal)局長は「われわれには受け入れをやめる選択権もなければ、誰をいつ収容するかを選ぶ権利もない」と述べている。

 被収容者の権利擁護団体によると、非暴力的な被収容者や刑期満了に近い受刑者の釈放に向けた方策は、州や連邦政府レベルではこれまでほとんど行われていないという。これらの被収容者を釈放することで、感染の危険性を軽減するとともに、施設内の空間にゆとりを作ることができると考えられる。

 公選弁護人のヘザー・セスナ(Heather Cessna)氏は、カンザス州の刑務所に収容されている1万人以上のうち「これまでにわずか6人の被収容者が釈放された。6人だ」と指摘した。(c)AFP/Paul HANDLEY