【5月4日 AFP】新型コロナウイルスの流行をめぐる、アジアの一部諸国での近況を以下にまとめた。

■タイ

 移動や集会の制限緩和が始まり、レストランや美容院、屋外市場の営業再開が認められた。ただし、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を維持し、事業者が検温を行うことが条件だ。

 当局はまた、禁止していたアルコール販売を3週間ぶりに再開。だが、これによって大人数での集まりが増えた場合、販売を再び制限する可能性があると警告している。

■フィリピン

 新型コロナウイルスの流行中に大勢の移民労働者が外国からフィリピンに帰国しており、隔離施設は彼らで満員となっている。施設の空きを確保するため、外国から移民労働者を乗せた帰航便は1週間休航となった。

 世界的な経済の急停止により失業した人を中心に、海外で働いていた約2万4000人がフィリピンに帰国した。帰国者は政府管轄の施設で14日間の隔離を義務付けられており、施設はすぐに定員に達した。

 政府によると、外国行きの便は運航を続けるという。

■韓国

 今週中にもソーシャル・ディスタンシングの規制を緩め、集会やイベントの開催を許可する方針を発表した。同国での感染者数は大幅に減少している。

 野球やサッカーなどのプロスポーツの一部は今週シーズン開幕予定だが、試合は無観客での開催となる。(c)AFP