【5月3日 AFP】フランス政府は2日、新型コロナウイルス対策として出していた「公衆衛生上の緊急事態」を2か月延長する方針を発表した。ロックダウン(都市封鎖)の措置が一部解除された後も、厳しい対策を引き続き実施することが可能となる。

 オリビエ・ベラン(Olivier Veran)保健相は記者会見で、国外から入国するすべての人への2週間の隔離措置などを計画していると明らかにした。一連の措置の詳細は、近日中に公表される。

 緊急事態の期間は、議会の承認を得て7月24日まで延長される見通し。

 政府はすでに、5月11日からロックダウン措置を部分的かつ段階的に解除し、小学校を再開する方針などを発表していた。ただ、ベラン保健相は、3月24日施行の衛生緊急事態法を解除することは同時に時期尚早であり、再び感染が拡大する恐れがあると述べた。

 シベット・ヌディアイ(Sibeth Ndiaye)政府報道官によると、緊急事態延長に関する法案は4日に上院に提出され、5日には国民議会(下院)に送られる可能性が高いという。週末までに可決、成立する見通しだ。

 フランスでは現在、外出時に自筆の外出証明書を携帯するよう義務付けられているが、5月11日からは不要となる。また、公共交通機関を利用する際はマスクの着用が義務付けられる。(c)AFP