【5月1日 AFP】フランスのスポーツ省は4月30日、外出制限が今月11日に解除された際には、ジョギングやサイクリングにおいて、少なくともお互いに10メートルの距離を取らなければならないとする方針を示した。新型コロナウイルスの感染が再び増加するのを防ぐための措置だという。

 3月中旬に全国規模で封鎖措置が導入されて以降、外出が認められる数少ない理由に近所での短時間の運動が挙げられていたため、ジョギングが外出制限の息抜きとして人気を集めていた。

 だがここ数週間、天気の良い日には歩道や遊歩道が、数百人のランナーで混み合う事態となり、当局は危機感を募らせ、首都パリ当局は日中のジョギングを禁止するに至った。

 同国の指針は、公共の場所では「ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)」のために少なくとも1メートルの間隔を取るよう求めているが、4月に注目を集めた予備研究では、ジョギングやサイクリングにおいてそれが十分ではないと指摘されていた。

 この研究では、感染者のスポーツ愛好家が放ったウイルスは、素早く動く体が生み出した空気の流れによって、立ったまま動かない人に比べてより遠くに拡散する可能性が示唆されていた。(c)AFP