【5月2日 AFP】米テキサス州は1日、前日に新型コロナウイルスによる1日の死者数が流行発生以降で最多を記録したにもかかわらず、封鎖措置の緩和に踏み切った。米国では他にも、感染を確認された人が減らない中で規制を緩和する州が出ている。

 テキサス州で営業再開が許可されたのは、店舗、レストラン、映画館、ショッピングモール、博物館、図書館など。ただし、受け入れる人の数は収容能力の25%に制限する。一方で、公営スイミングプール、バー、ジム、美容院、マッサージ店、ボウリング場、ゲームセンター、タトゥーショップなどの営業再開は認められていない。

 グレッグ・アボット(Greg Abbott)知事はツイッター(Twitter)で、「テキサス州民は感染拡大を最小限にするためソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を継続し、州保健当局の指針に従うべきだ」とした上で、「顔を覆うのは義務ではないが、感染リスクの高い人の命を守るため推奨する」と述べた。

 テキサス州保健当局によると、同州でこれまでに確認された新型ウイルスの感染者は累計2万9200人以上、死者は816人に上っている。先月30日には、1日の死者としては3月上旬に感染が広がり始めて以来最多の50人が報告され、新規の感染者数は先月10日以来最多の1000人になった。

 連邦政府の指針では、感染者が14日連続で減少することを封鎖措置緩和の条件としているが、テキサス州をはじめとする複数の州は、これに従わずに緩和に踏み切っている。(c)AFP/Julia BENARROUS