【5月1日 AFP】安倍晋三(Shinzo Abe)首相は1日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を1か月程度延長する方針を明らかにした。

 緊急事態宣言は先月7日、7都府県を対象に発令され、後に全都道府県へと拡大された。

 だが今月6日に期限を迎えることから、安倍首相は新型ウイルス対策を担う西村康稔(Yasutoshi Nishimura)経済再生担当相に対し、延長に向けて準備を進めるよう指示したと明かした。

 その上で、政府の専門家会議に各地域の感染状況の確認を依頼し、「意見を伺いつつ、5月4日に決定したい」と述べた。

 緊急事態宣言は欧州の一部や米国で見られる厳格なロックダウン(都市封鎖)に比べるとはるかに緩やかなものだが、知事らが市民には外出自粛を、事業者には休業を要請することが可能になる。

 だが市民に強制することはできず、違反者への処罰もない。

 日本における新型ウイルスの感染拡大は、比較的小規模にとどまっているとはいえ、感染者が急増し、医療システムの対応能力を超える事態へと急速に陥ることへの懸念が続いている。(c)AFP