【5月1日 AFP】ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相は4月30日、英国内での新型コロナウイルス流行は「ピークを過ぎた」と述べた。

 英国の新型ウイルスによる死者数は過去24時間で674人増え、2万6711人となった。英国は29日、公式死者数に介護施設など病院以外での死者を算入し始めたことから、国別死者数で米国、イタリアに次ぐ世界3位へと浮上している。

 だが、自身の新型ウイルス感染後初めて定例記者会見に臨んだジョンソン氏は、楽観できる理由があると言明。「われわれは初めてこの病のピークを過ぎた。(中略)われわれは下り坂にある」と述べた一方で、「ここで理性を失い、さらに大きな第2の山に衝突しないことが非常に大切だ」とも強調した。

 英政府の首席科学顧問を務めるパトリック・バランス(Patrick Vallance)氏によると、患者1人から感染が広がる平均人数は現在1人を下回っており、入院数と集中治療を受ける患者数も減っている。

 新型ウイルスの流行をめぐっては、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)措置が経済にもたらす影響への懸念が生じており、ジョンソン氏は政府の制限緩和計画の「ロードマップ」を来週公表すると述べた。(c)AFP