【5月1日 CNS】中国・湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)の黄鶴楼公園は4月29日、限定的に一般開放が98日ぶりに再開された。新型コロナウイルスとの闘いに参加した武漢市の各界代表者12人は、同園内の蛇山頂上にある「千禧(Qianxi)鐘」を突き、武漢市の復興を祈願した。

 これまでの98日間、黄鶴楼は一般開放を停止していたが、毎晩のともしびの光はこの街で生活する人々に勇気を与え続けてきたという。黄鶴楼は1797年の長い歴史の中で、幾たびも破壊され、そして再生されてきた。

 29日午前10時、死者の冥福と回復した人の健康、新型ウイルスの早期終息と武漢の一日も早い復興を祈って「千禧鐘」の重みのある音が何度も響き渡り、黄鶴楼が再度生まれ変わったことを人々に知らしめた。

 この日、黄鶴楼公園は久しぶりの遊覧客を迎えた。切手収集を趣味とする宋さん(65)は、黄鶴楼の麓にある郵便局の前で、この日の日付の入った遊覧記念スタンプをていねいに押していた。「この日が来るのをずっと待っていたのですよ。ここで古い友人らと久しぶりに会えて本当にうれしいです」

 公園の職員によると、遊覧客の安全を確保するため、入場者は当面、1日あたり最大で5400人に制限する。入場前には「健康コード」を提示・スキャンし、体温測定を義務付けている。

 4月29日の時点で、武漢にある85か所の公園のうち、「中山公園」「解放公園」など78か所が一般開放されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News