■収入増の好機

 WIPOは4月28日、映画やテレビに出演する俳優らに新しい権利を与える国際条約「視聴覚的実演に関する北京条約(Beijing Treaty on Audiovisual Performances)」を施行した。この条約は2012年に採択されていたが、最低限必要とされた30か国の批准をようやく達成し、施行された。

 条約では視聴覚的な実演家にも出演作品の複製、流通、レンタルに関する権利を与えており、それにより実演家らの収入が増える可能性がある。

 ガリー氏は「視聴覚文化に携わる演者の収入と収入見通しを高められる瞬間があるとすれば、それは新しい制作活動を含む経済活動に打撃を与えている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)時代の今だ」と述べた。

 各国政府は新型ウイルスの流行を食い止め、国民の身体的健康の確保に注力する必要があることをガリー氏は認めつつ、家に閉じこもっている人々の「精神的な健康にとって不可欠な」文化芸術を支援することも重要だと強調した。(c)AFP/Agnès PEDRERO