【4月30日 AFP】ドイツ連邦労働・社会省が29日、同国サッカーリーグ機構(DFL)のシーズン再開案を承認したと報じられ、ブンデスリーガは5月再開に向けて大きく前進した。

 同省のビョルン・ベーニング(Bjoern Boehning)副大臣は新聞社グループ「RND」に対し、「もしこのコンセプトが完全に実践されれば、選手、コーチ、そしてサポートスタッフの安全はほぼ確保されることになる」と話した。

 DFLは5月9日からのリーグ再開に向け、無観客試合、選手の定期検査、厳格な衛生措置を含む綿密な計画を練っている。ベーニング氏はこの計画について、「合理的でリスクを低減させるものであり、労働者の健康と安全という観点から許容できる」と評価した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によりこれまでに6115人の死者を出しているドイツでは、3月中旬からサッカーが中断されている。

 リーグ再開の最後のゴーサインは政府が出すことになっており、30日にアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相はビデオ会議で各州知事と協議する予定となっている。同国16州のスポーツ当局は27日にDFLの計画を承認しているが、リーグ再開の最終決定は来週に持ち越されるとの情報もある。

 障害となっているのは選手の定期検査で、評論家は同国の医療システムにとってさらなる負担になると批判している。計画では選手は1週間に2回検査を受けることになる。

 また、選手は「準隔離」となるため、シーズンが終了するまで自宅や練習場、試合への行き来以外はできないことになる。(c)AFP