【4月30日 AFP】西アフリカ・ギニアビサウのヌノ・ゴメス・ナビアム(Nuno Gomes Nabiam)首相は29日、自身が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同国ではさらに閣僚3人が新型ウイルス検査で陽性となっている。

 人口180万人のギニアビサウでは、これまでに73人の新型ウイルス感染が確認され、うち1人が死亡。保健相がAFPに語ったところによると、首相のほか内相を含む3閣僚が新型ウイルスに感染した。

 ギニアビサウは周辺の貧困国と同様、感染症の大規模な流行に対処する体制が整っていないと懸念されている。ポルトガルの植民地だった同国は1974年に独立。以降、軍のクーデターが相次ぎ、政情不安が続いている。長年にわたり貧困や汚職の問題も抱えており、南米から欧州に向けたコカイン密輸の中継地となっている。(c)AFP