【4月29日 AFP】新型コロナウイルス、ロックダウン(都市封鎖)、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)といった言葉にちなんだ名前を、生まれたわが子に付ける親が世界各地で現れている。

 インド南東部の病院では最近、同時期に出産した女性2人が医師の提案を受け、それぞれ自分の子にコロナ・クマール(Corona Kumar)、コロナ・クマリ(Corona Kumari)と名付けた。

 医師は母親らに「コロナと名付けることによって病気への意識向上に役立つかもしれない」と語ったといい、「驚いたことに母親たちも同意した」という。

 また、出稼ぎ労働者のサンジェイ・バウリ(Sanjay Bauri)さんはインド北西部ラジャスタン(Rajasthan)州の自宅から数千キロも離れた場所で足止めを食らい、「こんなつらい時期に直面したすべての苦難を記憶する」ため、生まれてきた息子を「ロックダウン」と命名した。

 フィリピン中部バコロド(Bacolod)では、4月13日に生まれた女の子に父親のジョン・トゥパス(John Tupas)さんはコビッド・マリー(Covid Marie)と名付けようと決めた。

 トゥパスさんは命名の理由について、COVID-19が苦しみだけでなく、喜びももたらしてくれたことを思い起こさせる名前にしたかったと述べた。

 この命名に対してソーシャルメディアでは批判も寄せられたが、トゥパスさんは「いじめられるかもしれないが、娘には良い人間になるように教える」「思い直すことはなかった」と動じなかった。(c)AFP