【4月29日 AFP】フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は28日、政府による新型コロナウイルスの新たな規制によって国内での試合開催が認められない場合、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のホームゲームを国外で行うつもりだと明かした。

 この発言に先立ち、フランスのエドゥアール・フィリップ(Edouard Philippe)首相は同日、プロサッカーの試合は9月まで再開できないと述べ、今シーズンのリーグ1は打ち切りの重大な危機にさらされることになった。

 アル・ケライフィ会長は発表文の中で、「フランス政府の決定を尊重する。欧州サッカー連盟(UEFA)からの合意を得れば、たとえチャンピオンズリーグがいつ、どこで開催されようとも、われわれは出場し続けるつもり」と記した。

「フランスでのプレーが不可能ならホームゲームを国外で行い、選手と全スタッフにとって医療面で最高の安全条件を確保する」

 同日の議会で行われたフィリップ首相の発表は、今シーズンのリーグ1とリーグ2の終了を告げるものであるように思われたが、その一方でスポーツ省が、7月までの開催は無観客でも難しいが、8月なら可能性はあると話したという情報もある。

 AFPが確認した資料によれば、UEFAは8月末までにチャンピオンズリーグの終了を目指しているという。

 PSGは今季のチャンピオンズリーグで準々決勝進出を決めている。しかし、欧州中で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴うロックダウン(都市封鎖)の措置が取られるまでに決勝トーナメント1回戦は完了しなかったため、PSGの対戦相手はまだ決定していない。

 チャンピオンズリーグについては、決勝トーナメント1回戦が8月7日と8日に、準々決勝が同11日から15日の間に行われ、決勝は同29日に開催されるという。(c)AFP