ロシアのコロナ流行「ピークはまだ」 プーチン氏警告
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【4月29日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は28日、国内の新型コロナウイルス感染拡大はまだピークに達していないと警告した。一方で、国内で取っている封鎖措置の「段階的解除」を2週間後に開始する可能性にも言及した。
ロシアでは1日数千人単位で新型ウイルス感染者が増加している。プーチン氏は、全土を対象に導入されている非労働期間を5月11日まで延長。それ以後については当局に対し、隔離措置の段階的解除を計画するよう指示した。
プーチン氏はテレビ放送された地方当局者らとのビデオ会議で、「われわれは感染拡大を遅らせることができた。(中略)1日の新規感染者数は安定した」と表明。「だがこれで安心してはいけない。非常に困難な状況が続いている。計画や対策を確認するためわれわれが常に連絡を取っている専門家や科学者らは、まだピークには達していないと述べている」と指摘した。
ロシアでは28日、6400人余りの新規感染を確認。累計感染者数は、中国とイランを上回る9万3558人となっている。一方で、累計死者数は867人と、他国と比べ低い水準を維持している。(c)AFP