【4月29日 AFP】適切に実行すれば、広範囲の封鎖措置(ロックダウン)に頼らずに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行を制御し、その状態を維持するための中心的な手段となる3つの「T」――検査(Testing)、感染者追跡(Tracking)、接触者追跡(Tracing)について、図解でまとめた。

■検査

・診断検査で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染を特定。RT-PCR(逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)遺伝子検査など
・一部の国では、より早く結果が得られ、それほど多くの資源を必要としない分子迅速診断検査を導入。
・無症状や発症前の患者にまで検査を拡大し、感染者と接触した人なども検査対象とする。

■感染者追跡
・感染者とその感染場所を特定する。
・患者は、隔離、自己治療、入院診療(集中治療含む)などが必要になる可能性もある。
・感染者の正確な追跡調査と隔離措置の順守が感染拡大を抑えるために重要になる。

■接触者追跡
・濃厚接触者全員の居場所を特定。少なくとも発症以降、理想的には発症数日前からの接触者を特定。
・特定された接触者は少なくとも14日間隔離するのが理想的。14日間は潜伏期間の上限とされる。
・感染の兆候や症状を経過観察し、感染の有無を検査する。

(c)AFP