【4月27日 AFP】ロックダウン(都市封鎖)下で多くの子どもたちが自宅学習と悪戦苦闘する中、イタリア・ミラノ(Milan)郊外に住むルーポ・ダトゥリ(Lupo Daturi)君(9)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と戦いを繰り広げている。ただし、仮想空間の中でだ。

 ミラノでは先月8日から封鎖措置が取られているが、4年生のルーポ君は友達と一緒に遊ぶため、ビデオゲームの開発に自分の時間を費やしてきた。

 ルーポ君は「新型コロナウイルスのせいでスポーツがまったくできなくなった」といい、父親のマルコ(Marco Daturi)さんとの共通の趣味であるプログラミングに目を向けた。

 そしてオンライン講義を幾つか受講し、自作のビデオゲーム「セルバ-20(Cerba-20)」の開発に着手した。

 ゲームの内容はよくある「敵を見つけて倒す」ことだが、ユニークな点は、プレーヤーは宇宙船セルバ-20の船長であり、そしてもちろん、敵はCOVID-19であることだ。

 ルーポ君は友達とゲームを楽しんでいると同時に、プログラムのやり方を友達に教える計画も進めるつもりだという。

 ロックダウンでゲームばかりしている子がいる親はルーポ君の新計画に懸念を示すかもしれないが、ルーポ君の母親で弁護士のフランチェスカ・ザンボニン(Francesca Zambonin)さんは心配しておらず、「自分のためになることに熱中しているのでうれしい」と話している。(c)AFP