【4月27日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)の一部チームにおいて、来月1日から練習施設が再び開放される見込みであることが報じられた。新型コロナウイルスの感染拡大による行動規制が緩和された州や都市のチームが対象となる。

 米スポーツチャンネルESPNは匿名の情報筋の言葉として、選手は再び施設を使った練習ができるようになるが、許可されるのは個別練習だけで、チーム練習等の活動は依然として禁止だと伝えた。

 これにより、ジョージア州にホームがあるアトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)や、オクラホマ州のオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)などでは、安全管理を行った上でチーム施設を使った練習を再開できる。

 報道によれば、練習施設が使えるようになったからといって、中断しているシーズンの再開に向けた日程が決まったわけではないとのことだが、小さな一歩にはなる。19-20シーズンはユタ・ジャズ(Utah Jazz)のルディ・ゴベール(Rudy Gobert)の陽性が判明した後、3月12日から19-20シーズンは中断しており、残りのレギュラーシーズンとプレーオフの消化には、通常であればあと2か月は必要となる。

 もっとも、NBAチームのあるほとんどの地域では、厳しい外出禁止措置が続き、リーグは施設へ行かなくてもできる練習メニューの考案を各チームに求めている。多くの選手が地元で本格的な練習をすることが難しい中、今回開放が可能になったチームが、他チームの選手を迎え入れ、個別練習に限ってジムの利用を認める可能性もある。

 実際、ジョージア州で多くの業種が営業を再開したここ数日で、アトランタ(Atlanta)のジムを使いたいとチームに許可を求める選手も現れている。しかし、各チームのゼネラルマネジャー(GM)は難色を示しており、ESPNによれば、医師たちが営業再開に反対している中で施設が開放されたことに対して、安全面を気にしているという。(c)AFP