【4月10日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の元スター選手として知られるマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏は9日、仮に今シーズンが再開される場合は試合が無観客で行われることになるだろうと語り、その上で、誰もいない会場でプレーすることに選手たちは何の問題もなく順応できるとの認識を示した。

 現在は米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)で共同オーナーを務めているジョンソン氏は、シーズン再開に向けてかすかな望みを見いだしており、選手たちは1試合プレーすれば、観客がいないアリーナに慣れていくだろうと語った。

 ジョンソン氏はこの日の夜、米CNNの番組で、「NBAは無観客で戻ってくると言っておこう。選手たちはファンがいない状態で1試合プレーすれば、その状況に慣れるだろう」「われわれは遊び場でずっとバスケットをやってきて、ファンがいないところで試合をこなしてきた。だから、バスケットボール選手は慣れていくだろう。信じてくれ」と語った。

 レイカーズの元球団社長でもあるジョンソン氏は、プロスポーツが再開されれば新型コロナウイルスによるこの国の傷が癒やされるだろうとの考えを示しつつ、「特にこのような時期に、われわれにはスポーツが必要だ。しかし、それは誰もが安全である場合に限られる」「スポーツは戻ってくるが、まずは無観客になるだろう」と話した。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、これまでに世界で9万5000人以上の死者が出ており、そのうち米国では少なくとも1万6000人、カナダでは500人以上が亡くなっている。

 同日発表されたシートンホール大学(Seton Hall University)の統計によると、米国人の72パーセントが、新型コロナウイルスのワクチンがなければ試合が再開されても観戦しない意向であることが判明している。(c)AFP