【4月27日 AFP】世界の感染者が300万人に迫った新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で、欧州で最も被害の大きいイタリア、スペイン、フランス、英国では26日、1日の死者数がいずれも減少した。一方、正常な生活を取り戻し打撃を受けた経済活動を再開させようと、世界各国でロックダウン(都市封鎖)の緩和が始まっている。

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 イタリア、スペイン、フランス、英国政府は26日、1日の死者数が前日を下回ったと発表した。4か国が、数週間続いている危機のピークを乗り越えたことを示唆している。

 外出制限はここ数週間、全世界の人口の半分以上に対し課されているが、イタリア、フランス、米国の各国政府は厳しい外出制限を徐々に緩和し始めている。スペインでは26日、子どもの外出が3月半ば以降、6週間ぶりに認められ、首都マドリードの街頭では子どもが自転車やスクーターで跳び回る姿が見られた。小さなマスクや手袋を着けた子どもの姿も見られた。

 AFPがまとめた集計によると、世界全体の感染者数は26日、290万人を上回り、死者数は20万4000人余りとなった。死者の半数以上は欧州が占めている。(c)AFP/Thomas Perroteau with AFP bureaus