【4月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は25日、新型コロナウイルス感染拡大への対応として、選手の減給は行わないと発表した。一方で選手には、慈善団体への支援を引き続き求めていくという。

 チェルシーについては、新型ウイルスの影響でサッカー界の活動が止まる中、コスト削減のため10パーセント程度の減給についてクラブと選手が話し合っていると報じられていた。しかし最終的には、リーグの求める30パーセントより大幅に少ない減給すら行わず、独自路線を貫くことを決めた。

 プレミアの選手は今月、国民保健サービス(NHS)を支援する慈善団体向けの資金調達や提供のイニシアチブとして「プレーヤーズ・トゥギャザー」を立ち上げたが、クラブはこの仕組みなどを取りあげ、「ありがたいことに、選手は個々のチャリティー活動やクラブを通じたコミュニティーへの貢献に極めて前向きで、NHSを支援するプレーヤーズ・トゥギャザーを通じた取り組みも行っている」と発表した。

「現状では、ファーストチームの選手はクラブへの直積的な支援は行わず、それぞれのチャリティー団体の活動を優先することになった」

 また、英政府の雇用維持策である一時帰休制度は使わず、一般職員への給与の支払いや、試合日のスタジアムスタッフに対する6月30日までの支払いを続けることも発表されている。(c)AFP