【4月25日 AFP】テニスの主要団体に相談もなく、一方的にスケジュールを9月に動かして批判を浴びた全仏オープンテニス(French Open 2020)の主催者が、大会日程をもう一週間遅らせる可能性があると、現地メディアが24日に報じた。

 クレーコートで5月24日から6月7日に予定されていた四大大会(グランドスラム)の全仏オープン本大会は9月20日に開幕が延期されたが、一週間にわたる予選を経て同27日に始まる見通しであると、仏大衆紙パリジャン(Le Parisien)が伝えた。

 フランステニス連盟(FFT)は報道内容を認めなかったものの、「FFTは現在、男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)、そして国際テニス連盟(ITF)などの国際団体と連絡を取り、カレンダーに関する先方からの承認を待っている」とのコメント文を発表した。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)でフランスがロックダウン(都市封鎖)に突入したのと同様に、FFTは先月半ばに全仏の当初の日程を9月に動かしてテニス界を驚かせた。

 大会開幕が9月27日まで延期されることになれば、現時点で同13日に閉幕する予定の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)とは2週間の間隔が空くことになる。

 一方、6月29日から7月12日に行われる予定だったウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)は、すでに中止が決定した。(c)AFP