【4月24日 AFP】イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」が24日に始まるのを前に、アラブ首長国連邦(UAE)は23日、新型コロナウイルス対策として先月から導入していた外出制限措置を緩和し、ショッピングモールやカフェ、レストランの営業再開を認めると発表した。

 国営首長国通信(WAM)が伝えた政府発表によると、午後10時~翌午前6時の外出禁止令は継続されるが、24日正午からショッピングモールは1日当たり10時間の営業が認められ、スーパーマーケットや飲食店、食料雑貨店、薬局は24時間営業が可能となる。

 ただ、モスク(イスラム礼拝所)はラマダン期間中を通じて閉鎖される。

 UAEを構成する首長国のうち、1日24時間の徹底した外出禁止措置を敷いていたのはドバイ(Dubai)のみで、残る6首長国は夜間のみ外出を禁止していた。

 ドバイ当局によれば、家族向け娯楽施設は今後も閉鎖を継続するが、レストランとホテルは従業員の勤務を平常の3割に減らすことを条件に営業を認める。レストランやカフェでは、水たばこやビュッフェ形式の食事の提供は禁止され、客にはソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の順守が義務付けられる。

 地下鉄などの公共交通機関の運行は26日に再開する。

 市民には常にマスク着用が義務付けられ、違反者には罰金1000ディルハム(約2万9000円)の罰金が科される。(c)AFP