【4月24日 AFP】英ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」は23日、8年ぶりとなる新曲「リヴィング・イン・ア・ゴースト・タウン(Living in a Ghost Town)」を急きょリリースした。

【編集部おすすめ】ロックは生き残れるか? 高齢化するレジェンドたち

 ボーカルのミック・ジャガー(Mick Jagger)がツイッター(Twitter)でサプライズ発表。「ロックダウン(都市封鎖)の前に、ストーンズはスタジオで新曲のレコーディングをしていた。その中の一曲『リヴィング・イン・ア・ゴースト・タウン』が今、われわれが生きているこの時に共鳴するのではないかと思った」と述べている。

 ジャガーはさらにアップルミュージック(Apple Music)とのインタビューでも、新曲はキース・リチャーズ(Keith Richards)と共に1年前に作ったものだが、不思議なほど現在の状況と一致していると語った。

「かつては活気に満ちていたのに、今はいわば生気が失われてしまった場所にいることを歌ったものだ。ギターを弾きながら10分ほどでさっと書き上げた」とジャガー。ただ、発表前に歌詞の一部を現状に合わせて少し変更したという。

「人生はとても美しかった。そして、僕らは皆ロックダウンされた」と歌詞は続く。「どうか、これを終わらせてくれ。終わりのない世界に閉じ込められている」

 リチャーズも「この曲が突然、命を持ったのはちょっと不気味な気もした」が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)は新曲をリリースするのにふさわしいタイミングだと考えたとアップルミュージックに話している。「そうしたらミックが連絡してきて、同じことを言ったんだ。賢人は皆同じように考えるものだ、ってね」 (c)AFP