米国務長官、ウイルス研究所などの査察求め中国に圧力
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【4月23日 AFP】(写真追加)マイク・ポンぺオ(Mike Pompeo)米国務長官は22日、新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」の流出源となった可能性があるとされている中国国内の研究所などへの査察を受け入れるよう中国に圧力をかけた。
ポンペオ氏は、武漢(Wuhan)にある研究所から新型コロナウイルスが外部に漏れた可能性は排除できないとしているが、中国政府はこの説を激しく否定している。
ポンペオ氏は記者団に対し、「これらの研究所は今も中国国内で開いていて、これらの研究所には研究対象となっているさまざまな病原体があるということを忘れてはいけない。武漢ウイルス研究所(Wuhan Institute of Virology)だけではない」「こういったものは、誤って流出することがないよう、しっかりと安全に取り扱うことが重要だ」と述べた。
ポンペオ氏は、安全を担保するため国際的な査察が厳密に行われている原子力関連施設を引き合いに出した。
またポンペオ氏は、「われわれはまだこのウイルスのサンプルを持っていないし、世界はこのウイルスの起源があるかもしれない武漢市内の施設や場所に立ち入れていない」と述べ、中国が最初に検出された新型コロナウイルスのサンプルを提供していないことに懸念を示した。(c)AFP