【4月23日 CNS】中国・湖北省(Hubei)は17日、「新型コロナウイルスに感染・治癒退院した人の中で、延べ1627人から血漿(けっしょう)の採集を行い、600人を超える患者に累計43万ミリリットルを投与した」と発表した。省衛生健康委員会の喩学華(Yu Xuehua)二級巡視員が報告した。

 喩巡視員によると、感染症対策期間中の血液採集が厳しい情勢にある中、湖北省は医療機関の臨床輸血管理を強化。合理的な輸血の評価制度を常に確認し、採集機関と医療機関の間で緊急輸血連絡網を整備することにより、血液の需給バランスを担保しているという。

 さらに、各地で計19か所の採集場所を設置。延べ1627人から採集、600人余りの患者に対し43万ミリリットルの血漿を提供し、ワクチンの研究開発に協力を提供したとしている。

 武漢血液センターの王嵐(Wang Lan)主任によると、現時点で、武漢(Wuhan)で新型ウイルスの治癒退院者から採集した血漿は延べ1101人、38万ミリリットルに上る。この血漿は13の重点病院に送られ、500人を超える患者に投与されている。

 この他、感染症対策期間中、安徽(Anhui)、江西(Jiangxi)、湖南(Hunan)などの9省・市からも湖北省に対する血液支援が行われた。15日の時点で、4万6000単位の赤血球と1856の血小板の治療量が支援され、湖北での感染症対策の困難な状況で血液供給を大いに支えた。(c)CNS/JCM/AFPBB News