【4月21日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けて、中国サッカー協会(CFA)は国内リーグの各クラブに対し、経費削減のために選手と監督の給与を少なくとも30パーセント減額するように提案していると、地元メディアが21日に伝えた。

 中国共産党機関紙・人民日報(People's Daily)によると、CFAは同国スーパーリーグ(1部)および二つの下部リーグから提案に関する回答を待っているとされている。今季のスーパーリーグは2月22日に開幕する予定だったが、昨年12月に同国中部で発生し、その後世界に拡大した新型コロナウイルスの影響で、無期限の延期となっている。

 報道では、「意見を集約して修正した後、CFAは国際サッカー連盟(FIFA)とその他関係部署に報告する」「(給与削減について)CFAは給与が低い若手選手や一般の従業員を対象に含んでいないとみられる」と伝えられた。

 スーパーリーグは近年、莫大(ばくだい)な資金で国外から選手や指導者を招き入れている。上海上港(Shanghai SIPG)でプレーする攻撃的MFのオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)は年俸2700万ドル(約29億円)と推測されており、世界で最も高い給与を誇る選手の一人となっている。

 サッカー界は新型コロナウイルスの影響でリーグが無期延期になっており、各クラブが財政難に直面している中で、給与の一時減額は最も大きな話題となっている。スーパーリーグの開幕時期はまだ何も決まっていないものの、6月下旬か7月上旬に活動が再開される可能性が浮上している。(c)AFP