【4月21日 AFP】サッカー韓国Kリーグは20日、新型コロナウイルスの大流行によってシーズンの開幕が約2か月先延ばしになる中、無観客であれば各クラブ同士の練習試合を21日から許可すると発表した。

 中国を除けば、韓国は新型コロナウイルスが初期に流行した中で最も大きな被害を受けた国の一つだったが、広範囲にわたる「追跡、検査、治療」戦略のおかげで制御に成功したように見受けられる。

 感染の流行を受け、各スポーツは韓国全土でシーズンの中断や延期を強いられていた。また、放送局が過去の試合の再放送に頼っていることから、世界中のスポーツファンは生中継の不足を実感しているのに対し、各リーグは権利者に数百万ドルの払い戻しを行わねばならない可能性に直面している。

 しかし、韓国では新たな感染者数が着実に減少しつつあり、政府は前週末、屋外スポーツの無観客での試合の開催を許可すると発表。そしてKリーグもこれに続き、各クラブは21日から観客を入れずに練習試合を行えるようになったと述べた。

 練習試合についてはいまだ確認されていないものの、Kリーグの広報担当者はAFPに対し、正確なスケジュールはクラブ間で協議されていると話した。

 Kリーグによれば、ファンの入場が禁止されるだけでなく、報道陣の取材も制限されるという。さらに、予防措置として選手は試合中の会話が禁じられ、審判団との握手も認められない。

 聯合(Yonhap)ニュースは、新シーズンの開幕日はまだ決まっていないものの、無観客で5月中旬に始めるというのが可能性の高いシナリオだと伝えている。(c)AFP