【4月23日 CNS】中国では今年、5月1~5日がメーデーの連休となる。この数年では珍しい5連休だ。新型コロナウイルス感染症がまだ完全に収束してはいないが、市民の出かけようとする意欲は高まるばかり。どうしたら、市民の求めをかなえつつ、対策もできるのか。観光業が目下、直面する問題だ。

■経営再開、入場料優遇… 連休の到来を待ち構える観光地

 数日前、中国・工程院の李蘭娟(Li Lanjuan)院士はメディアの取材に応じ、「みなさんはこの連休にゆっくりお休みなさったらよろしいのでは? 人があまり多くないところに行って散策をするのもいいかも。世界的に感染が拡大している中で、中国の観光は一番安全ですから」とコメントしている。

 中国全土を見渡すと、状況が落ち着くにつれて経済活動が戻りつつあり、各地の観光地も徐々に来場者数が回復。観光客を受け入れる準備で忙しい。最も深刻な影響を被った湖北省(Hubei)を例にとると、12日の時点で、全省の重要な文化・観光スポットの経営再開率は93.89%に達し、228か所の景勝地が経営再開を果たしている。

 景勝地が客を迎えるために扉を開けるのと同時に、各地では観光業のにぎわいを取り戻すための施策として補助金を出している。「週休2.5日制」にしたところもある。

■各地の感染症対策

 各地で観光業の振興策が相次ぎ実施されているが、ウイルスは完全に収束してはおらず、感染対策に緩みがあってはならない。少し前、一部の景勝地が再開した時に大勢の人が押し寄せ、警鐘を鳴らしたことは記憶に新しい。

 景勝地で集団的な感染リスクを発生させないため、先ごろ、文化・旅游部と国家衛生健康委員会は連名で通達を出し、感染対策を維持し、入場制限を行うよう求めた。感染症対策期間中は、観光地では室外の部分のみを開放するとしている。入場者数は、規定の最大受け入れ人数の30%を超えないこととしている。

 通達では、各景勝地は時間帯毎の事前予約により観光客に間隔を空けて入場させるほか、ピークをずらして遊覧するように誘導、入場券の発行数を制限し、入場者の登録を着実に行うよう求めている。(c)CNS/JCM/AFPBB News