【4月21日 AFP】男子テニスのファビオ・フォニーニ（Fabio Fognini、イタリア）は、妻のフラビア・ペネッタ（Flavia Pennetta）氏について、元全米オープンテニス（US Open Tennis Championships）女王のキム・クライシュテルス（Kim Clijsters、ベルギー）の足跡をたどり、出産を経験してから現役復帰を果たすことを望んでいると明かした。

　現在38歳のペネッタ氏は、現役時代にシングルスとダブルスで合計28勝を挙げ、シングルスでの自己最高ランキングは6位でダブルスは同1位を記録した。2015年に全米オープンの女子シングルスで優勝した後に競技生活から引退し、フォニーニとの間には、3歳のフェデリコ（Federico）ちゃんと昨年12月に生まれたファラー（Farah）ちゃんという2人の子どもがいる。

　フォニーニは伊全国紙コリエレ・デラ・セラ（Corriere della Sera）に対して、「フラビアを2021年に復帰させようとしているところだ。キム・クライシュテルスのようにね」とすると、「（フランチェスカ・）スキアボーネ（Francesca Schiavone、イタリア）氏や（コラド・）バラズッティ（Corrado Barazzutti）氏に話した。彼らが彼女をトレーニングし、自分がみんなをマネジメントする。すでにトーナメントプログラムも準備している」と明かした。

　世界ランク11位で、昨年モンテカルロ・マスターズ（Monte-Carlo Rolex Masters 2019）で優勝を果たしているフォニーニは一方で、テニスの2020年シーズンが終わることはないだろうと予測しており、「今はツアーが戻ってくると想像するのは難しい」と切り出した。

「大会の責任者は選手やスタッフ、メディア、そして観客の健康の責任をどうやって取れる？」「正直なところ、申し訳ないが大きな大会でポイントが高くても、今後はアジアの大会に戻るかどうか分からない」

「今年の東京五輪にも行かなかっただろう。最大の懸念はウイルスに感染することではなく、それを拡散させてしまうことだ。自分はもう一人じゃない。父親であり夫なんだ」「経済的なことについては構わないし、110パーセント確信できるまで自分はどこにも行かない。ポイントや賞金を失うことになるって？ 我慢するさ」

　現在フォニーニ夫妻は、新型コロナウイルスの大流行を受けて、伊ジェノバ（Genoa）南部のアルマディタッジャ（Arma di Taggia）の自宅に戻っている。(c)AFP