【4月20日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属する韓国代表のFW孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)が、20日に海兵隊に入所し、基礎訓練を開始したと韓国メディアが報じた。

 韓国の健康な男子は全員、約2年間の兵役に服すことが義務付けられており、130万人の北朝鮮軍に対する韓国軍60万人強の大部分を占めている。

 しかし、2018年の第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)で金メダルを獲得した孫は、兵役を免除されており、3週間の基礎訓練と約500時間の社会奉仕活動に参加すれば義務を果たすことになる。

 新型コロナウイルスの感染が欧州で拡大したため、プレミアリーグは中断しているが、孫は2月中旬の試合で腕を骨折し、シーズン絶望となっていた。その後は「個人的な理由」で帰国し、聯合(Yonhap)ニュースが4月上旬、孫が済州(Jeju)島の海兵隊で訓練義務を消化すると報じていた。

 そしてこの日、同ニュースのカメラが黒いキャップと緑のスエット、そしてマスクという姿で軍用トラックと兵士の前を歩く孫の姿を捉えた。写真には「韓国海兵隊・第9旅団第91大隊の訓練施設に入るサッカー界のスター孫興民」というキャプションが付いている。

 韓国の軍隊の基礎訓練は、陸軍の場合は4週間だが、海軍と海兵隊は3週間となっている。孫のマネジメント会社は、新型ウイルスの感染を広げないため、現地を訪れないようファンに求めている。

 プレミアリーグは新型ウイルスの影響で3月中旬から中断し、再開の見通しは立っていない。(c)AFP