【4月20日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大によって、いまだに開幕していないサッカー中国スーパーリーグ(1部)について、広州富力(Guangzhou R&F)の幹部が開幕は6月下旬か7月上旬になるとの見方を示した。

 スーパーリーグは2月22日に開幕する予定だったが、新型ウイルスの影響で無期限延期となった。その後、感染はパンデミック(世界的な大流行)に発展し、現在は欧州を含めた世界各地でリーグ戦が止まっている。しかしスーパーリーグ開幕が決まれば、自国のリーグ戦再開という課題に直面した際の参考として、各国が注目するとみられる。

 広州富力の黄盛華(Huang Shenghua)チェアマンは「現状に対する評価を基準にすれば、新シーズンは6月末か7月頭に開幕するだろう」と明かし、30節の日程をすべて消化することは可能だと話した。

 しかし、中国サッカー協会(CFA)が開幕時期について近く正式な発表を行うかは不透明で、国内での感染の急拡大は止まったものの、中国政府は現在、国外からの帰国者が新型ウイルスを持ち込むことによる流行の第2波を警戒している。

 スーパーリーグで感染が発表されたのは、今のところイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でもプレーした山東魯能(Shandong Luneng)のマルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)だけで、症状が深刻ではなかったフェライニは前週に退院し、経過観察のための隔離期間に入っている。(c)AFP