【4月18日 AFP】英首都ロンドンで17日、バスの運転手らが新型コロナウイルスによって死亡した同僚20人を追悼し、1分間の黙とうをささげた。この事態を受けて交通当局は、バスの運転手を防護する新たな措置を発表した。

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 父親がバスの運転手だったサディク・カーン(Sadiq Khan)市長は、犠牲となった運転手らへの追悼を主導。また当局はバスの乗客が今後、運転手に近い前方のドアの使用するのを禁止すると発表した。

 カーン氏はツイッター(Twitter)に「ロンドンのバスの運転手20人が#新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で命を失ったことに、胸が張り裂ける思いだ。私の父やその友人であることも大いにあり得た」と投稿。「われわれの交通機関の労働者はヒーローであり、われわれには彼らを守るためにできることは全てやらなければならない」と述べた。

 カーン市長は、英国最大の労働組合ユナイト(Unite)が呼びかけた1分間の黙とうに参加。同組合は、ロンドンのバス運転手2万人や他の交通機関の職員に対するさらなる防護措置を要求している。

 先月から国内全土でロックダウン(都市封鎖)が敷かれて以来、ロンドンのバス利用者数は約85%減少している。だが必要不可欠な仕事に従事する人々のためにバスや鉄道は本数を減らして運行を継続。これまでに地下鉄および鉄道でも職員4人が死亡している。

  ロンドン市交通局(TfL)はすでに、バスと駅および停留所に新しい清浄システムを導入。

 運転席に一番近い前部の座席は複数にロープが張られ使用禁止とされており、運転席は透明の保護スクリーンで仕切られている。

 新しい措置が実施される20日からは、前方のドアは閉鎖され、乗客は中部のドアを使って乗降するよう求められる。(c)AFP