【4月18日 AFP】サッカー元コートジボワール代表主将のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)氏が17日、同国の最大都市アビジャン(Abidjan)の貧困地区に住む200世帯に対し、新型コロナウイルス対策の支援として物資を配った。

 欧州連合(EU)などが資金援助し、ドログバ氏がコートジボワールの人気音楽グループ「マジック・システム(Magic System)」のメンバーと一緒に取り組んでいる当プログラムはこれが第2段階で、11日間で合計1000世帯に、せっけんや消毒ジェル、食用油、砂糖などが届けられるという。今月2〜9日の第1段階では、1億5000万コートジボワール・フラン(約2700万円)相当の援助を5000世帯に分配したという。

 12日には自身の基金の病院を検査所として政府に提供したドログバ氏は、「市民としての責任だ」と述べ、「団結と思いやりの精神を示し、最貧困層の人々を助けるときだ」「すべての人が、何週間も家にとどまる金銭的な余裕があるわけではない。アフリカの若者の日常は、フランスの若者のそれとは違う」と話した。

 16日に発表された最新の公式記録によれば、これまでにコートジボワールでは688人が新型コロナウイルスに感染し、6人が命を落としている。(c)AFP