【4月17日 AFP】米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の集計によると、米国での新型コロナウイルスによる死者は16日、3万人を超えた。同日にはさらに、米国での新型ウイルス流行によりここ1か月で失業した人の数が2200万人に達していることが明らかになった。

【図解】新型コロナウイルスはどのように伝染するのか

 ジョンズ・ホプキンス大によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による米国の死者数は世界最多の3万1590人。ここ2日間の死者増加ペースは過去最悪となっている。同国の流行中心地であるニューヨーク州では1万4000人余りが亡くなった。

 米国では、ウイルス拡大阻止のため発令された休業や移動制限の命令により、多くの人が職を失っている。米労働省が16日に発表した失業保険の週間新規申請件数からは、米企業が先週、新たに520万人を解雇したことが示された。

 米調査会社パンテオン・マクロエコノミクス(Pantheon Macroeconomics)のチーフエコノミスト、イアン・シェパードソン(Ian Shepherdson)氏は「(失業保険の)申請はピークに達した可能性が高い」としながらも「これは始まりの終わりでしかない」との考えを示した。

 一方、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は15日、ウイルス流行に対する自身の「積極的な戦略」が奏功し、米国での新規感染者数はピークを越えたと宣言。16日には、米国の経済活動再開に向けた計画を発表する予定だ。(c)AFP