【4月20日 CNS】中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)バインゴリン・モンゴル自治州(Bayingol Mongolian Autonomous Prefecture)コルラ市(Korla)で、約260平方キロにわたり梨の花が満開を迎えている。市内の農園では、3平方キロ近い梨園の授粉のため、白い花の上で何機ものドローンが忙しく飛び交っていた。

 梨はバインゴリン・モンゴル自治州の主要農産物の一つ。コルラは「梨の都市」とも呼ばれ、国内外で広く知られている。

 コルラ市では長年にわたり、梨の栽培で人工授粉と液体噴霧授粉を採用していた。いずれの方法も結実率は高いが時間と手間がかかり、最適な授粉時期を見逃す課題があった。そして新たな方法として取り入れたのが、ドローンによる噴霧授粉だ。この新しい「スマート農業」のモデルは、コストの節約、結実率の上昇、農家の収入増加につながると期待されている。

 1台のドローンは1日に約0.13~0.2平方キロの広さで授粉作業ができる。通常の人的作業に比べ数十倍にあたり、大幅にコストを削減している。(c)CNS/JCM/AFPBB News