【4月16日 AFP】オーストラリアの女子ボート選手が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によるロックダウン(都市封鎖)のため自宅でトレーニングしている中で、意図せず室内ボートのハーフマラソン世界記録を更新したことが15日、明らかになった。

 女子ボート選手のジョージー・ロウ(Georgie Rowe)は先週末、東京五輪延期という失意の中、オーストラリアチームのほかのメンバーと同じようにシドニーの自宅でトレーニングを行った。

 ローイングエルゴメーター(競漕<きょうそう>のトレーニングマシン)のコンセプト2(Concept2)に乗った27歳のロウは、21.097キロメートルで1時間19分28秒4を記録。これは5年前に米国のエスター・ロフグレン(Esther Lofgren)が樹立した女子ボートハーフマラソンの世界記録を40秒ほど上回るものだった。

 統括団体であるローイング・オーストラリア(Rowing Australia)の広報を務めるルーシー・ベンジャミン(Lucy Benjamin)氏は、普段は女子エイトの一員として練習しているロウの記録はこういった状況の中の並外れた努力のたまものだとたたえた。

「すべては自分次第でクルーは一緒にいませんから、精神的な挑戦です。また、タフなマシンで全身運動を伴います」

 ロウはオーストラリア放送協会(ABC)に対し、記録を出す前は距離を入力し、音楽をつけて何気なく始めただけだったと話した。「世界記録でもそうでなくても自分のためにやっただけです」

 記録更新が近いと分かったとき、ロウはこぐ距離は21.097キロメートルか、21.0975キロメートルか混乱したという。正確を期し21.098キロメートルをこいだため、コンセプト2がロウの記録達成を認識するまで少しの時間ずれが生じた。

 記録は現在製造元のウェブサイトに掲示されているが、ロウは来年に延期となった東京五輪に出場してより大きな栄光をつかむことを望んでいるという。(c)AFP