【4月15日 AFP】韓国で15日に投票が行われた総選挙で、文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領率いる与党が過半数の議席を獲得する見通しとなった。投票所でマスクと手袋の着用を義務付けられた有権者らは、文大統領の新型コロナウイルス感染拡大防止対策を評価した形だ。

 韓国は同ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が発生して以来、世界で初めて国政選挙を行う国のうちの一つとなり、投票に当たっては多くの感染防止策が講じられた。

 投票率は今世代で最高となり、韓国の公共放送KBSが行った出口調査によると、定数300議席のうち、与党「共に民主党」とその姉妹政党が合わせて155〜178議席を獲得する予想となった。

 一方、最大野党の「未来統合党(UFP)」とその姉妹組織は合わせて107〜130議席を獲得するとみられている。

 韓国ギャラップ(Gallup Korea)が先週行った世論調査では、回答者の27%が、新型ウイルスへの懸念から投票に行くのをためらっていると答えていた。

 しかし実際の投票率は63.8%を超え、少なくともここ20年で最高となった。(c)AFP/Sunghee Hwang