【4月15日 AFP】北朝鮮は15日、建国の父、故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席の生誕108周年を迎えた。マスク姿の市民らが首都平壌にある同氏の銅像前に花を手向けたが、その様子は例年より控えめな印象だ。同国では厳格な新型コロナウイルス対策が実施されている。

 現指導者、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の祖父である金日成氏の生誕日4月15日は、同国の政治行事の中でも最も重要な日とされ、「太陽節」として知られている。

 例年は、午前中までに金日成氏と息子の故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の像が立つ台座には大量の花が置かれ、像の前には数百もの籠が並ぶが、今年の同時間帯にははるかに少ない量の花しか見られなかった。

 隣国中国で発生し、世界的に大流行している新型コロナウイルス対策として、北朝鮮政府は、国境の封鎖や一時的に自国民数千人と外国人数百人を隔離するなどの厳格な措置を講じている。また、同国ではこれまでに感染者は一人も出ていないと主張している。(c)AFP