【4月14日 CNS】新型コロナウイルスの感染拡大を受けて行われていた中国・武漢市(Wuhan)の閉鎖の解除に伴い、仕事を再開するために武漢を離れる人や来る人が増えている。しかし、これらの人々は健康証明書の取得が必須で、この需要に応えるため、武漢の大型医療機関では検査メニューを行っている。

 武漢市衛生健康委員会によると、3月29日から4月10日までの間、勤務再開希望者14万3056人の検査を行い、陽性となった人は113人で、割合は0.08%だった。

■各医療機関が検査メニューを準備

 現在、武漢協和医院、湖北省(Hubei)中山医院、武漢市第四医院などの複数の医療機関で、仕事を再開するための検査メニューを提供している。核酸検査、抗体検査、血清検査、肺CTなどの中から選べる。費用は核酸検査のみだと180元(約2800円)、多項目の検査パッケージになると1000元(約1万5300円)を超すものもある。

 武漢紅十字会医院身体検査センターの胡凌(Hu Ling)主任によると、個人で検査を申し込むのは江蘇省(Jiangsu)や浙江省(Zhejiang)、広東省(Guangdong)などの外地で働く人が中心で、外地から武漢に来て働く個人の申し込みは全体の10%もいないという。大部分は企業の団体申し込みで、ほかは市内の商業施設や政府、事業団体などだ。

 9日の時点で、同センターでは5500人の検査を行い、陽性反応はないという。武昌医院は3月21日から検査を始め、累計で9500件実施し、陽性反応は1件のみだった。

■仕事再開の企業には出張検査サービスも

 武漢の「光谷創意産業基地」では、IT関連企業135社が経営再開を待っており、核酸検査が一日も早く終わることが求められている。同基地では、「華大医学(BGI)」「康聖達医学」「凱德維斯医学」など7つの検査機構の中から自由に選択が可能だ。集団検査のために、これらの機構は出張にも対応するという。(c)CNS-湖北日報/JCM/AFPBB News