【4月14日 AFP】新型コロナウイルスの感染が拡大している南アフリカ当局は13日、検査を強化するために、戸別訪問による問診を拡充したことを明らかにした。

 南アでは3月5日に初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されて以降、8万3663人が検査を受けていた。

 当局は約2週間前に戸別訪問による問診を開始。戸別訪問のために全国の自治体へ派遣している職員を1万人から2万8000人超へとさらに約3倍に拡充した。訪問開始以降、40万人以上が問診を受けている。

 13日には新たに99人が検査で陽性反応を示し、ズウェリ・ムキゼ(Zweli Mkhize)保健相によると、これまでの感染者数はアフリカ大陸最多の2272人に上っている。死者数は比較的少なく、27人にとどまっている。

 政府の感染症対策を担う専門家のサリム・アブドル・カリム(Salim Abdool Karim)氏によると、南アでは今後、学校や鉱山、刑務所、大企業を対象とした監視策も講じる計画だ。

 テレビ討論に出演したカリム氏は、3月27日にロックダウン(都市封鎖)を開始して以降、検査数は増えても感染者数は横ばい状態だと述べ、「われわれは集団感染の抑制に努めてきた」と効果を強調した。ただし、「指数関数的な感染拡大」もあり得るとして依然、警戒感を示した。(c)AFP