【4月13日 AFP】トルコのスレイマン・ソイル(Suleyman Soylu)内相(50)は12日、新型コロナウイルス対策で全国的なロックダウン(都市封鎖)に突如踏み切り、多数のパニック買いを招いた責任を取って辞任すると発表した。しかし、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は同日、辞表の受け取りを拒否した。

 11日午前0時から実施された48時間の外出禁止令は、わずか2時間前の10日夜に発表された。

 このため、大勢の市民が「ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)」のルールを無視して市場やベーカリーに殺到。酒類販売店や食料雑貨店、銀行にも長蛇の列ができた。

 混乱を招いたとして激しい批判にさらされたソイル内相は当初、ロックダウンは大統領の「指示」に基づく措置だと釈明した。しかし、12日になって、「信義に従って」行った「今回の措置の実施に対する全責任」を認め、辞意を表明した。(c)AFP