【4月11日 AFP】トルコ政府は10日、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけるため、31都市で11日午前0時(日本時間同午前6時)から12日の真夜中(日本時間13日午前6時)まで48時間の外出禁止令を出した。複数の都市では政府の発表後すぐにパニック買いが発生した。

 内務省の発表では、経済の中心地イスタンブールや首都アンカラも外出禁止令の対象となる。AFP特派員によると、両都市では、発表後すぐに多数の市民がまだ営業していた小売店やパン店に殺到し、駆け込みで買い物をする姿が見られた。

 内務省の発表では、外出禁止の対象外となるのは、パン店、薬局、救急受付センター、ガソリンスタンド、運送会社、新聞、ラジオ、テレビ局などの従業員。

 トルコで確認された新型コロナウイルスの感染者は計4万7029人に達し、そのほとんどが人口1500万人以上のイスタンブールに集中している。

 ファフレッティン・コジャ(Fahrettin Koca)保健相は、アンカラで記者会見を行い、この24時間で新たに4747人の感染が確認され、98人が死亡したと明らかにした。これにより国内の死者数は計1006人になった。

 最新の統計によると、人口8300万人のトルコではこれまで30万人以上に検査が行われている。トルコは確認された感染者数が世界で最も急激に増えた国の一つとなっている。(c)AFP