封鎖解除も残る不安、立ち直りも遅く 中国・武漢
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■武漢から戻る労働者、向けられる不安やいら立ち
ここへ来て、武漢での1日あたりの新規感染者数はゼロが続いている。だが、「秘密主義」の中国共産党が発表するデータへの疑念は消えない。流行発生時の対応の遅れや隠蔽(いんぺい)の試み、さらには国内での批判の抑え込みといった行為には厳しい視線が向けられている。
市当局は携帯電話の位置情報を使い、市民がどこに住んでいるか、危険性がまだ高い場所を訪れたかどうかを監視しており、多くの住民は今も家から出ることができない。こうしたことから、普段働いている沿岸部の工業地帯に戻ることができずにいる住民も多数存在する。武漢市民の多くは工業地帯での労働に収入の大部分を頼っているが、沿岸部では武漢の労働者が戻ってくることにあまり前向きな様子は見られない。
武漢から別の場所に移動する際には、14日間の隔離が義務付けられるケースがある。上海など一部都市の住民らは、武漢から戻ってくる人々に対する不安やいら立ちをインターネット上であらわにしている。
こうした状況は、約550キロ離れた恩施(Enshi)から仕事で武漢を訪れ、そのままロックダウンにあったというシングルマザーのハオ・メイ(Hao Mei)さん(39)のような人にも大きな影響を及ぼしている。
メイさんは、自宅に14歳と10歳の子どもを置いたまま帰れなくなっていたが、ここにきてようやく恩施に帰れることになった。しかし、家族からの支援がないため、先行きは不安だという。「家に居られるとしても、多くて3日くらい。働きに出かけなければ子どもを養えない」 (c)AFP/Jing Xuan TENG
