【4月11日 AFP】コンゴ民主共和国東部で10日、エボラ出血熱患者が53日ぶりに報告された。3日後には、終息宣言が出される予定だった。国連(UN)が明らかにした。

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、ツイッター(Twitter)に「残念ながら、これはコンゴ民主共和国政府が13日にエボラ出血熱の終息宣言を希望通りに出せなくなったことを意味する」と投稿した。

 コンゴ民主共和国の保健省によれば、感染が確認されたのは26歳の男性。保健当局の発表では、男性はエボラ出血熱の症状を示してから数日後の9日未明に、病院で亡くなったと報告されたという。WHOによると、前回エボラ出血熱の患者が報告されたのは今年2月17日だった。

 コンゴ民主共和国は、2018年8月1日に同国10回目となるエボラ流行宣言を出した。WHOがツイッターで公開した最新の統計によると、エボラ出血熱の死者は(4月10日時点で)2276人に達し、この感染症が初めて確認されてから44年の歴史で2番目に多くなっている。(c)AFP