【4月9日 AFP】米ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University)の集計によると、米国で9日午後8時30分までの24時間に新型コロナウイルスで死亡した人は1783人に上り、前日の1973人から減少した。一方、新規入院患者数は減少し、新型ウイルス対策の転機を示している。失業者が急増し景気が後退する中、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は外出制限を緩和し、可能な限り早い経済活動再開に強い意欲を見せている。

 米国内の死者は合わせて1万6478人で、イタリアに次ぎ世界で2番目に多い。感染者数は世界最多で46万人に上っている。

 アンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長は、第二波、第三波の脅威を踏まえれば、一朝一夕に外出制限を緩和することはできないとする一方、今年の夏までには日常に戻れる可能性もあると述べた。ただし、米国人が対人距離の確保や外出制限を4月いっぱい守ることが大前提だという。(c)AFP