【4月10日 AFP】米大リーグ(MLB)は新型コロナウイルスの影響で数十万ドルの損失を被る可能性があるものの、同国経済誌フォーブス(Forbes)が9日に発表した資産ランキングによれば、トップのニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)を筆頭に、各球団は確固たる土台を築いていることが判明した。

 ランキングによると、2019年シーズンのMLBは30球団中28チームの資産価値が上昇しており、ヤンキースが9パーセントアップの総額50億ドル(約5435億円)でトップの座を維持した。スポーツ界で同球団を上回るのは、およそ55億ドル(約5978億円)の資産価値を誇る米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)だけとなっている。

 フォーブスは、ヤンキースは2019年シーズンに6億8300万ドル(約742億円)の収益があったと試算し、近年における莫大(ばくだい)な利益が「シーズン開幕延期による財政悪化を相殺する」との見通しを立てている。

 ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は資産価値34億ドル(約3695億円)で2位となり、収益でも2番目を記録。ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)が33億ドル(約3587億円)で3位にランクされ、以下シカゴ・カブス(Chicago Cubs)、サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)、フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)の順となっている。

 一方、資産価値が下がったのはピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)とマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)のみで、パイレーツが1パーセント減、マーリンズが2パーセント減となった。

 特にマーリンズは資産価値が9800万ドル(約106億円)にとどまり、金額が1億ドルの大台に届かなかった唯一の球団となった。(c)AFP